空窓
空窓 / RADWIMPS
東北の震災から7年、毎年アクションを起こしてきたRAD。
今年も新曲が発表されました。
記事にするのにはかなり時間がかかりました……
2011年と比べてみても、大きく、たくさんの人に知られるバンドになったRAD。
本当に、音楽で人を黙らせることができるバンドになっていると思うのです。
2012年に公開された「白日」を初めて聴いたときのことを思い出したり。
ヒリヒリするけど、「白日」のサビの歌い方とは確実に違っており。
「時は僕らをあの場所から遠ざける」っていうのは、
そういうことなのかもしれないなと思います。
あの頃と変わっていないことと、あの頃から遠く離れた今とか。
タイトルは「空窓」。
「そら」の窓なのか、「から」の窓なのか、「くうそう」だったりするのかな。
「被災」を経験していない私にとっては、
どんな感情が湧いてもどんなイメージが浮かんでも、すべて空想でしかないので。
情けなく歯がゆく、幸せで残酷です。
※ここから少し、曲と関係ない思い出話。
高校のクラスで仲良くなれた女の子がいたのですが、彼女は宮城県出身でした。
津波で家が流され家族が亡くなっていましたが、本人から震災当時のことを聞いたことはほぼありません。聞けませんでした。
後悔はありますが、今でも、どうするのがベストだったのかはわかりません。
彼女は中学1年から高校2年までの5年間を、宮城を離れた避難先(=私の地元)で過ごしました。高校3年になる春に、宮城に新しい家を建てて戻りました。
引っ越す直前、新しい家はどんな感じか聞いたとき、
「海の近くだから、潮風がすごく強いんだ」と笑顔で教えてくれたことが忘れられません。
私は彼女にはなれないので想像することしかできませんが、
この空想がいつか意味を持ったらいいなとか、そんな風なことを考えています。