新生涯ディストーション

趣味・自己満足・ご都合主義による好きな音楽の所感置き場です

8月はキャンペーン

 

バンド紹介記事です。

 


この記事では、メンバーのこととか結成の経緯とか逸話とかよりもただただ私が好きなところについて書いていきたいと思います。

今回も例に違わず。


好きになる嫌いになるは個人の好みなのでかならず好きになってもらえるわけじゃないのですけど、
何がしたいかっていうと、

 

 


かならずこの記事で、

読んでくれているあなたの心に

八十八ヶ所巡礼というバンドを引っ掛けます。

 


絶対に引っ掛ける、うん、絶対、引っ掛けたい……


よろしくお願いします

 

 

 

 


なんですが、

まずちょっと、個人的な思い出話から……。

 

 

 

 

 

理不尽でやるせないことがあって。

 


でも元はといえば自分から始めたことで。

 

やらなきゃいけないことが積み上がり、

どうしたらいいかわからなくて。

 

なんかもう全員に腹が立つから、

腹を立ててる自分が嫌になるから、

とりあえず自分もみんなも1回消えてみればいいんではないかと。

 

 

努力はしていると、自分では思っているのに、
事態はどんどん、

面倒でうるさくて厄介でキツい感じになっていき。

 

 

という夏を過ごしたことがあったのですが。

 

 

 

 

その時に思ったのが、

クスリとかをやる人ってこういう心境なのかな?

っていう。

 

 

 

現実なんかとてもとても見ていられないから、

まともに当たってもぶっ飛ばされるだけだから、

もうまともに当たるのやめて逃げようかな……

っていう。

 

 

 

そんな気持ちを慢性的に抱えてパソコンの画面から溢れるブルーライトを浴びていたある日に、

このバンドのことを思い出しました。

 

 

 

 

 

八十八ヶ所巡礼。

 

 

 

 

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あまりにアー写を更新しないので、最新のアー写がどの写真なのかわかりません。

そしてこれもアー写なのにメンバーがいまいちわかりません。

 

 

 

 


何年か前に初めてYouTubeでMVを見て、

瞬時にヤバイなと悟ったことがあったのですが、
あまりに異次元で、どハマりするでもなくなんとなく知っていたそのバンドのヤバイMVが、唐突に思い出されて、

聴きたくて堪らなくなりました。

 

 

 

 

 

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なんですかこれ?

 

 

 

(曲と声と楽器と歌詞とMVとメンバーとその他色々なことが)

どうなっているんですか?

 

 

 

その最悪な最悪な夏、

私はこのバンドを耳から吸引して生きてました。

 

 

一時期はマジで溺れるように聴いていたのか、

聴くように溺れていたのかもうちょっとよく覚えていません……

 

 

 


なんですが、

このバンドをお勧めするの、

本当にどうしたらいいのかわからん。(結論です)

 

 

 

このバンドを必要とする人が、

必要としている時にこそ、

魔剤として機能して落ちた燃えカスみたいになった誰かを救済する、

その時が来ることを、

我々はただ待つことしか出来ないと思うのです……

 

 

私さえももうちょっと何言ってるのかわかりますか??
(すいません)

 

 

なので、

この記事でやることはただ一つ、

 

あなたの心に引っ掛けておくことだけなのです。


だから絶対に引っ掛けます。

 

 

しかし今回はハマらなくても、

忘れてもいいです。

いつか「必要な時」にふっと思い出せるように、

奥に引っ掛けておきたいと思います。

 

 

というわけで、印象の良い・悪い・好き・嫌いでなくて、

今どれだけでかく刻めるかが勝負だと思っています。刻みます。

 

改めてよろしくお願いします

 

 


では、

 

 

 

 

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おっ、て思いませんでしたか?

 

 

もしかして好きかも って思いませんでしたか?

 

 

なんかキャッチーなのに、

気持ち悪くて、

ジトジトしてるのに

「僕なりにがんばってる」って。

 


ちょっと、良くないですか?

 

 

なんか、地獄に住んでる人たちかと思ったら、

意外にちゃんと地上に住んでるっぽい……?


月火水木、金土日の中に一応生きているっぽい?

 

 

MVなんてもう、

金かかってるのかかかってないのか、

時間かかってるのかかかってないのか、

考えられてるのか考えられてないのか、

わからないです。

 

 

 

私もそうだしこのバンドを好きな人たちは多分みんな、

強い幻惑的フィルターが掛かっているので

 

 

「やさしい!!!!かっこいい!!!!かわいい!!!!すごい!!!!わらえる!!!!たのしい!!!!たのしい!!!!」

 

っていう感想です(※あくまで個人の感想です)

 

 


動画についてるいろんな人のコメント見てみてください、


いちいち可笑しくないですか?

 

 

 

このポップそうでキャッチーっぽい曲は、

最後の最後に禅問答を畳み掛けられて終わります。

 


ライブだと、

トランスする者、咽び泣く者、喚き踊り狂う者、呆然と佇む者……

 

なんかそんな感じだったと思います。

 

……うん、たぶんそんな感じだったと。

 

 

 

 

 

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次はこちら。

 


おっ。

 

 

 

怖カッコいい。

 

 

 


イントロなんて子供が泣き出しそう。

 


これまた視聴者コメントが面白いです、

ほんと、踏切の音をスリーピースバンドで再現する意味がわからないですよね。

 

 

この曲は特に、

声とベースの音の気持ち悪い怪しさと、

ギターとドラムの気持ち良いカッコ良さが電車に轢かれて混ぜられたらなんか超ぴったりハマった、感じだと思うのです。


だからなのかな?生きた心地のしないカッコ良さ。

 


まあどうでもいいけどギター・カツヤシミズ大先生がカッコ良い。無理だ。ギターになりたい。南無。

 

 

 

 

 

 

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おや?

 

 

 

 


やっぱ地獄住みだった〜〜〜〜!!!!!!!

(金土日の下りを参照。)

 

 

やっぱり人じゃなかったんですね。

 

特にギターのハイパー超絶テクの無機質さと、

ボーカル・マーガレット廣井姐さん(オス)の声のドロドロ有機物っぽさ・脈打ってる感じがひときわカッッッチリハマっている曲だなと思います。

 

そしてドラム賢三さんのキモカッコいい可笑しさ。

(形容詞がぶつかるぶつかる。)

 

 

 

 

 

 

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はい麻薬。


こういうのもあります。

 

この艶っぽさ、なまめかしさ……。


美人の黒髪なのか、

カエルの皮膚なのかっていう艶感を感じます。

 

 


綺麗でアダルトでキレキレに冴えてて、

めちゃめちゃ癒しオーラみたいなマイナスイオンみたいのが出てます。多分出てます。

 

 

この曲を流し聴きながら泥のように眠るの、

最高ですよ。お試しあれ。

 

 

 

 

 

 

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あんまり曲数出してもインパクトが大きくなるとは限らないので、

惜しいけどこれで最後にしよう。

 

 

そしてここで、

最初の思い出話の続きなんですが。

 

 

 

あの最悪な夏、

全てが終わって解放されるのはクリスマスの時期でした。

 

上手くいこうがいくまいが、

12月になれば強制的に終わりが来る、という。

 

 

そんな終わりを目前にした11月末、

このバンドのライブを初めて観に行きました。

 

 

 

最悪がピークを超えて未知の次元に達した頃、

縋るように、諦めるように、

予定を蹴って無理やりこじ開けて、

逃げるように、

隣県の郊外の小さいライブハウスへ観に行きました。

 

 

 

八八と、挫・人間と超能力戦士ドリアンのスリーマンでした(おかしい)。

 

 

 

 

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(スタンドマイクにペンライトで踊るバンド挫・人間)

 

 

 

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(ドラムいないのにステージにドラム置くバンド超能力戦士ドリアン)

 

 

 

 

 

いろんな感想があったんですが、まとめると、

爆笑し絶頂して泣きながら無言で叫んでいた時間でした。

 

 


最後に、茫漠とした多幸感が残り。

 


帰りの電車で酔っ払ったおじさんから距離を取りつつ窓の外を眺めながら「生きてるな」と思いました。

 

 


次の日からまた地獄に戻っても、

そのぼんやりとした「生きてるな」が薄い膜になって私を包んだり包まなかったりしていて、

その後はもう一瞬で終わりが来ました。

 

 

 

あの日のライブで「仏滅トリシュナー」も演ってたんですけど。

 

 


魔剤による救済、マジでありました。


肌で実感。

 

 


現実から目を背けて異次元に意識を飛ばすことで、

あり得ないほど救われてそっと眠れる日もあるんだ。

 

 

 

あの最低な日々も、

八八のおかげで意味があったと思えました。

 

 

 

あの気持ち悪い格好良い意味のわからないバンドに生かされた夏と秋と冬、


「最低で愛おしくて二度と拾い上げることはない大事な大事なゴミ」

って感じの思い出になってます。

 

 

 

音楽って、やっぱりドラッグだ……。

 

皆さんにも、

いえ

貴様らにも、

どうか優しいドラッグとしてこのバンドが機能しますように。

 

 

ここまで読んでくださった方、

本当にありがとうございました!