新生涯ディストーション

趣味・自己満足・ご都合主義による好きな音楽の所感置き場です

早くコロナやめたい

 

(※他の記事とちょっと違う内容なのでお気をつけてください。笑)

 

 

安倍さんの「うちで踊ろう」動画が炎上した話について、

思ったことを書いておこうと思います。

 

 

この件について、

 

もう見たくもない、

興味がない、

よくわからない、

なんか騒ぎすぎてうるさい、

 

とかとか思うところは本当に人それぞれだと思うので、

上記のどれかに当てはまる方は読まれないことをお勧めします。(笑)

 

 

あと、この件について

 

強い政治的意見を主張したい人、

星野源がめちゃめちゃに好きで、この件で安倍さんにとにかく物申したい人、

 

も、読まれないことをお勧めします。

 

(※私は星野源の音楽ふつうに好きですがめちゃめちゃに好きなタイプのファンではないです)

 

 

 

こういう人なら読んでもらえたらいいかな、

と思うのは、

 

音楽を聴くことを人生から切り離せない人とか、

自分以外の人がこれに対してどう思ってるか聞いてみたい人とか、

 

そのくらいな感じを想定しています。

 

 

 

 

 

なんかもうすいません(笑)

 

 

 

こんだけ言ってまで、この話について触れようと思ったのは、

 

・一応日本のポピュラー音楽について書いてるブログなので

・あまりにモヤモヤしていて、一回整理したいと思ったので

・コロナも含めて、なかなか経験することのない状況の小さい一歴史資料として(大袈裟!!)

 

という辺りが主な理由です。

 

 

 

 

本当に端的に思ったことを並べると、

 

・「うちで踊ろう」は本当によく出来ているし星野源はすごいと思う

 

・安倍さんの動画は失敗例だと思う

 

・安倍さんがこんなに叩かれるほどのルール違反や政治利用はしていない(というより出来てない)と思う

 

というようなことを考えました。

 

 

 

 

 

「うちで踊ろう」は、

メロディーや歌詞こそ穏やかな音楽ですが、

その実はものすごい戦いの音楽だと思います。

 

星野源もそういう意識で作ったんだろうと、

私個人は確信しています。

(ほとんど無意識かもしれないし、

めちゃめちゃ怒りと哀しみを堪えているかもしれないし、

その深度は分かりませんが……)

 

 

で、

音楽を職業にしている人や、

音楽を聴くことが人生の一部になっている人は、

この音楽の戦う姿勢があっさり分かると思うのですよね。

 

 

今までの星野源の曲を少しでも意識して聴いたことがあったり、

ライブハウスがコロナそのものや社会の意見に揉まれている今の状況が気になったり、

そのライブハウスで働いていたり、音響屋さんとかコンサート関係とかで働いていたり、

自分が行く予定だったライブが中止になったり延期になったり、

家で一人で、苦しいニュースを思わず止めて音楽をかけたり、

 

そういう人は、この音楽に込められた

怒り、哀しみ、嘆き、不安、

などなどそういうものをほぼ直感的に感じることが出来ると思うのです。

 

(星野源の音楽がめちゃめちゃ嫌いでなければ。)

 

あるいは、

この音楽の中にそういう感情を直感的に託す・入れ込むことが出来ると、

個人的には思うのです。

 

 

そういう感情をどこに投げたらいいかもわからない中で、

それでも諦めず、

考え悩むことを放棄せず、

出来る限り踏み外さず、

他人を傷つけず、

そうやって日々を過ごしている人は、

全員戦っているのだと思います。

 

 

 

そういう意味の戦いです。

 

うちで踊ろう は、

コロナそのものや、社会や、自分の感情との戦いに、

どうにか負けぬよう、投げ出さぬよう、

という音楽なのかなーと思っています。

 

 

もうだいぶ広まりましたが、

うちで踊ろう の「うち」は家に限らない「内」だと源さんも明言してます。

 

 

踊ることは、戦うことです。

(と、私は思います…念押しカッコ悪!)

 

普段、ライブに行って歌ったり踊ったりするとき、

生きてて良かったな、とか

明日も生きていこっかな、とか

そんな風に思うことだって、よくあることです。(体感)

 

日々は苦しいけど、

生きることを諦めたくもなるけど、

まだ戦いをやめちゃダメだなと、踊りながら思うのです。

 

ライブを観に来ている他のお客さんたちが全員そう思っているわけではないと思いますが、

私にはそう見えます。(笑)

 

高校生の子や、自分の親より年上の人、

いろんな人がいますが、

ありえないくらいみんなリアクションをさらけ出していて面白いです。(笑)

 

そういう場面を見るたび、

みんな戦ってんなあと思ったりします。

 

 

星野源は、

そういう自分のファンや音楽ファンの人たちに向けて、この歌を歌ったと思うのです。

 

 

 

ここまで言い切ると、

「それはちょっとのめり込み解釈過ぎんか?」って思う人もいると思いますし、

実際自分でものめり込み過ぎかなとも思いますが、

 

そこまで行かないにしても、

この動画に歌やダンスや自分の表現を重ねているアーティストたちにとって戦いの音楽・動画になっていることは、ごく明らかなことだと思います。

 

表現するということは戦うことなので。

コロナ関係なく常にですね。

 

テレビやライブのように質の高い表現でセッションしようとか、

誰もやっていない方法で表現しようとか、

とにかくウケを狙おうとか、

バズって大きく名を売るチャンスにしようとか、

 

そういう表現者たちの戦いがあちこちで無数に重ねられています。

 

これはかなり分かりやすいことだと思います。

 

源さんが「誰でもセッションしよう」と発信したことで、

そういう表現者たちにとっても、戦いの音楽になっています。

 

 

 

 

で、さらにさらに同時に、

「そうじゃない人たち」もありえないほど取りこぼさないような音楽になっています。

 

ライブハウス行ったことないし、

ライブハウスが潰れてもまあ仕方ないかなと思う人、

音楽への執着や愛にまだ絡め取られていない小さい子ども、

すごく好きな何かがあるわけじゃないけど、

今漠然と生活に不安な人、

 

などなど。

 

そういう人たちにとっては、

「出来る限りお家にいることが正しいよ。

でも不安になるよな。

明るさ優しさを失わないように、

こんな音楽はどう?」

っていう曲としても機能するわけです。

 

 

 

 

 

 

 

……やっぱ天才だった🤦‍♀️🤦‍♀️🤦‍♀️🤦‍♀️

 

(久し振りにいつものテンション)

 

 

 

というまーーあよく出来た音楽だと思うんですよ!(笑)

まー朝ドラのオープニング曲の歌詞で

「にこやかに中指を」

なんつー最強無双天才フレーズを入れるような人なんで!

そらすげーわ!

 

 

 

 

で、何でしたっけ(すいません)

 

 

 

 

もうすでにだいぶ書いてますが、

うちで踊ろう がそういう手に負えないヤベー音楽だってことを、

安倍さんやお側の人たちは分かってないんじゃない?

分かってないだろうな、

これで分かってたらどんだけ不器用なの!?

っていうのが私の感想の中心です。

 

 

安倍さんの動画が失敗例だと思うのは、

 

・その辺の感情を一切分かってないのにうちで踊ろうを使っちゃった

・万が一分かってたとしても、私たちには一切伝わってない

 

からです。

 

この音楽が、

自粛中のファンや表現で生きていくアーティストたちの、

熱く深くドロドロした戦いの音楽でもあるってことを、

分かってないからああいう

 

「私のおうち時間。みんなお家にいましょうね、犬撫でたりお茶飲んだりするのも良いもんじゃないですか」

 

みたいな動画になっちゃったんじゃないかなー。

 

「戦い」でもなければ、歌もダンスもなく「表現」でもないっていうことが、

いかに うちで踊ろう に合ってないかということを、見事に体現しているとは思います。

 

同じように星野源の横に載せる動画にしても、

会見で発信したり、

専門家の見解を聴いたり、

各所に指示を出したりしてる様子をまとめたドキュメントっぽい動画(プ◯フェッショナルみたいな)とかだったら、

全然違ったムーブメントになってましたよねきっと。

 

それは少なくとも私たちのために戦ってくれている姿なので。

 

そしたら政治利用的には成功してたかも…?

この話覚えてたら後で触れます。

 

 

 

そういう意味でこの件については、

しくじってんなあと思ったというのが主な感想です。

 

 

で、最後に。

 

この件がめちゃ炎上して、

音楽の政治利用だ!とか

星野源は怒れ!とか

いろんな意見が出ては燃え、出ては燃え、

ってやってますよね。

 

 

この辺については、

先述のような、うちで踊ろう に込めた怒りや哀しみを馬鹿にされた気がして叩いてる人もいるだろうし、

星野源とか何も関係なくいつも政権批判してる人が叩く材料にもしたんだろうし、

 

そういういろんな質の批判がもう目も当てられないくらいゴッチャゴチャになっていそうだなと思いました。

 

後者(関係なくいつも叩いてる人)に至っては、

うちで踊ろう の戦い要素なんて知ったこっちゃない人の方が多いんじゃないかなー わかりませんが!

 

だとしたら正直、

この うちで踊ろう に対しては、

そういう叩き方の人たちはある面では安倍さんと同じ側にいる、とも思います。

 

そういう違和感を持った批判も溢れてるから、

この件が余計に混沌としてるんだろうなと。

 

 

(で、音楽好きな人で安倍さんを叩いてる人は前者の叩き方  =自分の怒り哀しみを馬鹿にされたように感じて叩く  が多い印象だけど、

自分が直感的に感じている非常に複雑でデリケートな感情を、一切分からない人に

「それは冒涜だろ!」

の一言で伝えようってのも無理があるとも思うのです。)

 

 

叩くなやってことでは全然ないんですが、

星野源はプロアマ関係なく誰でも自由に重ねて投稿していいよって言ってるので、

ルール違反ではないと思います。

想定外レベルでしくじってはいるけど。

 

 

政治利用だという意見に対しても、

まあもっと上手いことやってたらそれに近い利用は出来たかもしれないんですが、

今回は利用は出来てないと思います。

むしろ、

「少なくともこの手の音楽に対しては表面で楽しんでます私は」

ってことが伝わったし、

星野源のファンの人たちが

「安倍さんも賛同してる!星野源好きなんだ!イメージ良くなった!」

とはまずならないと。思います。

 

(逆に星野源の音楽的なスゴさを広めるのに利用された感すらちょっとある)

 

 

 

 

※そもそも うちで踊ろう とか、
アーティストが「音楽で少しでも楽しく!」って言ってることに、
「いやドヤ顔すんな なんか気持ち悪い」
って思う人もまあ一定数いるでしょうし、

「賛同して一丸となろう!」に対して
「急に協調すんな 気持ち悪い」
って思う人もまあ一定数いるでしょうけれど、

それはそれで理解は出来るし個人的に思うところあるんですが、
今回の件とはまた別なので触れてません。

 

芸術文化の補償の話とか、
ライブ関係者の補償の話とかもね。

 

 

 

 

そんな辺りで、

書こうと思ってたことは全部書いたかなー。

 

 

 

もちろん、この記事に対して

んなわけねーだろ!!

っていう意見も全っ然あると思うので、

あくまで一意見です。

 

 

やっぱり今の日本とか、私の周りでするには、

なかなか勇気の要る話でした。

 

最近ほんとにこんなんばっかりでさーせん。

 

コロナのせいだからマジで……

 

 

ここまで理解しようと丁寧に読んでくださった方がいたら、

ほんとにありがとうございます。

 

みなさま体調には気をつけてね。

お粗末さまでした。