新生涯ディストーション

趣味・自己満足・ご都合主義による好きな音楽の所感置き場です

キッチンで或る若者の記憶

 

今週も、お疲れさまです。

 

 

ついに梅雨来てしまったーーー……

梅雨、ホントに苦手なので毎年悲しくなります(笑)

息苦しい湿気。せめて早く北陸を脱したい。

(北陸の方すいません)

 

 

 

しかし今週最大の朗報!!

 

ハヌマーンがサブスクに来た〜〜〜!!!

よっしゃ〜〜〜〜ありがとう〜〜〜〜。

 

ということで今週聴いていたのはこちら。

 

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ハヌマーンはこのアルバムが一番好きかもしれないです。

World's System Kitchen」!!

 

初めてハヌマーン聴く人にもこれがオススメ。

1枚目のフルアルバムです。

 

このバンドの突出した素敵ポイントはこのアルバムの収録曲でだいたい網羅できる気がします。

1曲1曲の満足度がめちゃ高い上に、

最初から最後まで通しの流れが完璧すぎてもう文句なし。間違いなし。

 

 

あとこのタイトルもとっっっても好きなんですよね。

World's System Kitchenて。

 

世界の仕組みに言及するようなドキドキ感を呈しておきながら、

着地はシステムキッチンという味気なさ。

 

たった3単語だから一瞬で読めちゃうし、

単純に単語の意味を理解するまでは数秒もかからない1フレーズの中で、

情緒をジェットコースター的に弄んだ挙句、

重くない、あっさり飄々とした後味にして去る技術が有り余っている……

 

世界の重大な秘密を暴き出してるけど、

それを知らされて私たちは言葉に詰まるけど、

最後に「でも ま、これはおれの作った歌なんだけどね」

ってふっと小さく笑って何処かへ行ってしまう、

みたいなこのバンドの佇まいにぴったりなタイトルだと思うのです。

 

 

……自分で思っていたよりも、

このタイトルかなり好きだったみたいです、

今書いてて気づきました(笑)

 

 

 

そんな感じなので、

歌詞もいちいち全部すごくて半端ねえです。

前にバズマザーズの曲について書いたことがある気がするのですが、

(と思って見返したらすんごいちょこっとした初感が書いてあったのですが、

仮想現実のマリア - 新生涯ディストーション )

とにかくこの人の言葉は、

好きになってしまった人は最後、

一生好きなタイプの言葉だと思います。

ここにしかない独特の雰囲気。

 

 

 

音もドキドキガシャガシャゾクゾクな感じです()

私は好きなバンドの大半が4ピースなのですが、

こういうサウンドを聴くと3ピースの良さを心底感じます。

ドラムの動力・モーター感と、ベースの主張、

ギターの金属っぽい浮遊感。

なんでかはずっと分からないのですが、

この音聴くといつも科学っぽい、発明品っぽいイメージが浮かびます。

無機物っぽい、鉄っぽい感じの……そんな冷たい曲ばかりではないのですが。(笑)

 

 

特に「或る思弁家の記憶」と「若者のすべて」が超好きです。

 

なんだよ或る思弁家の記憶って。

厨二全開なのにどうしてこうも格好良いのか!!

この曲のイントロからアウトロまで余す所なくすべての成分が好きです。

イントロのギターとかもう一聴して深いため息出てしまう。

このギターのサイエンティスト感もすごいな。

 

若者のすべてはフジファブではありませんが、

この世代のバンドファンのアンセムになり得る懐深い曲です。

 

《歌うとは失望の望を怒鳴ることさ》

《逢えない誰かを想うとは

 失念の念を贈ることさ》

 

この2フレーズを擁しているだけで、

その辺のポエムや自己啓発は裸足で逃げ出しそうな強さ……。

 

 

 

大学の先輩がハヌマーンコピーバンドをやっていたので、

実は初めて聴いたハヌマーンはその先輩たちのコピーでした。

本家じゃないんかい。(笑)

 

とても格好良くて上手だったのでハヌマーン本家も好きになったのだけれど、

そんな思い出や記憶もあり、いろいろ考えてしまいます。

 

 

 

このアルバムには入ってないのですが、

今夜、貴方とマトンシチュー」という曲もあり。好きです。

ふたりエッヂ」というボーカル山田さんが何度かやってる弾き語りライブイベントもあり。好きです。

 

やっぱワードセンスが良すぎる!!!

(という締め方にします)

 

来週も頑張ってまいりましょ。